2014年9月11日木曜日

粛々と、秋



お月様の綺麗な季節になりました。
皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
青☆組の吉田小夏です。

こちらのブログに投稿するのは初めてになります。
力強いタイトルフォントに、ちょっとどぎまぎしながら綴っております。

青☆組の作風は、その台詞のやりとりをフォントで言うと、
明朝体や教科書体のイメージだ、と
あるお客様に言われたことがございます。

お客様のその感想を聞いた時、
なるほど、ことばや文体には、音だけでなく、色、形、匂い、手触り、質感、
さまざまな側面があるのだから、当然かもしれない、と思いました。

今回のようなお祭りに参加させていただく楽しみのひとつは、
ご縁と出会いの力で、
新しい文体やことばを得ることができる、ということかもしれません。
力強いフォントも使いこなせるようになるかもしれない!
という期待に胸が高まる私です。



青☆組の稽古は、短いシーンをできるだけ丁寧になんども繰り返して、
登場人物の関係性や身体や言葉の音を、細やかに紡ぎあげてゆきます。
その様は、まさに粛々と、という感じなのですが、地味な作業も多い分、
肩の力を抜いて、時には笑い転げられるような稽古場づくりを心掛けています。


でもそれが成立するのも、
ひとえに俳優陣の懐の広さと、私を信じて任せてくれる心のおかげ。
特に組員については、一緒に歩んできた時間の積み重ねの賜物なのだな、
としみじみ噛みしめております。

限られた時間でシーンを練り上げる中、どんなアイディアも、
まずは試してみようと、前向きに一緒に歩んでくれる俳優陣には
感謝しかありません。
彼らの心意気に負けぬよう、少しでも作品と参加者が輝くよう、
私も作・演出として、最後まで粘って練り上げてゆきたいと思います。

青☆組でアンダースタディと演出助手をしてくれているくまちゃんや、
総合演出助手の日沖さんを初め、多くの方のお力添えで、
今回は、いつもらしい青☆組の作風の追求と、
まったく新しい挑戦(!)の、どちらもさせていただいています。

明朝体を意識していたら少々固い文章になってしまいましたが、
上演する作品には、秋空の下で楽しむのにぴったりな、
ペーソスとエンターテイメントをたっぷり織り込んでお届けします☆
どうか、お楽しみに♪

そう!
実は今回の青山円形劇場は、
私にとっては、初舞台を踏んだ特別な場所でもあるのです。
そのお話も、またいつかさせてくださいね・・。

ごきげんよう、さようなら。


吉田小夏


0 件のコメント:

コメントを投稿