遠い国に思いを馳せつつ、稽古しております。

近頃はちょくちょくお目にかかっておりますね。ナカゴーです。

本日は、先頃おこなわれた通し稽古（←台本の頭から終わりまで、途中で止めることなく通してやってみる稽古）を踏まえて、修正・確認・追加をする稽古でした。

本番用の衣裳も着々と揃いつつあり、公演初日がじりじりと近付いてくるのを感じる今日この頃です。

そして、本日も稽古中の写真は撮れなかったので、代わりにこちらの写真を掲載いたします。

フィリピン全島図

この地図は、我々が今回の稽古場で更衣室として使っている小部屋の、扉の内側にひっそりと貼られています。ひっそりと、と申しましても、実物はそこそこの大きさです。

元フィリピンパブを稽古場として使用していることは以前もお話いたしましたが、恐らくこの地図が貼られた部屋は、以前お店だった頃には従業員の控え室だったのではと推測されます。

遠く離れた故郷の島の姿を見ながら、皆毎日頑張って働いていたのでしょう。

稽古着に着替えて稽古場へと出て行く時、身支度を終えてさあ帰ろうと小部屋のドアを開ける時、この地図が必ず私たちの目に入ります。

その度に私は少しだけ、遠いフィリピンに思いを馳せます。ちょうど昨年、レンタルで全話視聴した大河ドラマ「黄金の日日」（呂宋助左衛門の話）に出てきた南国の風景、海に沈む大きな夕日や広い砂浜、強い日差しを思い出します。

それから、日本で一生懸命働いていたフィリピーナたちに思いを馳せ、私も稽古を頑張ろうと思うのです。

遠い国に思いを馳せつつ、私どもは皆、東京の片隅で来る日も来る日も稽古に勤しんでおります。

皆様、どうぞこの秋は青山円形劇場へお出かけくださいますよう、心よりお願い申し上げます。

それでは、本日はこれにて失礼いたします。ここまで、ナカゴーの鈴木がお届けいたしました。